日本国技大相撲の土俵について
大相撲で力士の戦いの場となるのが土俵です。直径4メートル55センチの俵の円から出てしまえば負けてしまいますが、俵が膨らんでいる分、俵の外に押し出されそうな力士は踏ん張ることができ、不利な状態を有利な状態に変える機会もあることから土俵際の攻防は大相撲ファンにとっては見どころといえます。
ちなみに、円の四方に俵の幅の分だけ外側にずらしている俵があります。力士にとって、その分だけトクであることから、徳俵といわれています。本来、相撲は外で行うものであったため、雨によって、雨水がたまったときに、俵を取り出して、掃き出す必要があったために徳俵があります。
日本の伝統を守るため、今でも機械を使わずに、手作りによるものです。呼び出しが作ることになりますが、肉体労働は若手が主流で行い、階級の高い呼び出しは仕上がり具合を確認します。土俵は女人禁制であるため、取り組み以外、例えば、表彰式で上がる等の行為も禁止されています。